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美白効果の高い化粧品には2つのタイプがあります

肌の美白を考えたとき、どうせなら美白効果の高い化粧品を使って効果的に美白を行いたいと思いませんか?
本気で美白を目指すなら、申し訳程度に美白成分が入った化粧品ではなく、ちゃんとした美白化粧品を使いたいと思うはずです。
しかし、美白化粧品には肌に問題が起きたものや、効果的だけど使い方が難しいものもあります。
そんな美白成分ですが、大きく分けて2つのタイプがあるのをご存知でしょうか?

ここでは美白成分のタイプと、使い分け。また、美白に有効な成分について紹介していきます。

タイプ1シミを消す美白化粧品

文字通り、美白成分がシミに作用してシミを薄くする作用があります。正確には肌にできたシミ(黒化したメラニン色素)に作用をして、黒い色素を抜く漂白して白くするものが多く、肌への刺激が強いものもあります。
その為、肌全体の美白には使われず、シミのスポットケアとして使われることが多いです。
代表的な成分にロドデノール、ハイドロキノンが挙げられます。
(ハイドロキノンはトレチノインと併用して使われることが多く、その美白効果には絶大なものがあります。しかし、両者共に刺激の強い成分となっているので、美白が実感できるまでにひどい肌荒れや腫れに悩まされる方も多くいます。)

タイプ2シミを作らせない美白化粧品

シミやくすみの原因であるメラニン生成を抑制して、シミを作らせない作用があります。肌を漂白するわけではないので刺激が少なく、デイリーケアの美白化粧品としておすすめです。肌全体に作用するので、自然な仕上がりの透明肌を目指す方におすすめです。

前者のメリットは、美白効果が強力なこと。デメリットは肌への刺激が強いことです。
後者のメリットは、肌にやさしく安全なこと。デメリットは、美白に即効性がないことです。

しかし、昨今はロドデノールによる白斑被害の報告もありますから、高刺激で即効性のある美白成分を使用しているものよりも肌にやさしいタイプの美白化粧品をおすすめしています。

美白効果の高い成分で、おすすめのものはどれ?

ページ下部で美白成分とその効果のまとめを紹介していますが、その中でも特におすすめの成分をここでは紹介します。

先に紹介した2つのタイプの美白成分の中でも特に注目したいのは

・新安定型ハイドロキノン(シミを消す成分)
・エスクレシド(シミを作らせない成分)

の2つです。これらの成分は敏感肌の方でも使用できるように刺激を最小限に抑えていますので、肌に起きる問題を気にする必要がありません。
また、通常の美白成分と比べても格段に高い効果が得られますので、特におすすめの成分です。

美白効果の高い化粧品に含まれている成分

美白化粧品は、自分の肌の悩みや美白の目的によって使い分ける必要があります。その為、美白に良いという理由でスポットケアに使うものを肌全体に使用したりしてしまうと、肌にトラブルを抱える原因にもなり得ます。これから主に美白化粧品に含まれる美白成分と、その効能について紹介をしていきます。
成分名 効果
安定型ハイドロキノン アンプルールの独自成分。酸化しやすく刺激の強いハイドロキノンを、他成分とバランスを取り、ハイドロキノンの効果をそのままに安全性を高めた美白成分。ハイドロキノンの弱点を排除したハイドロキノンの中でも最も刺激が少なく安心して使用できるシミを消すタイプの美白成分。
エスクレシド POLA化粧品の独自成分であるセイヨウトチノキの抽出液。メラニンの黒化を抑制する為、肌を自然な白に導く。美白化粧品の中でもトップクラスに刺激が少なくシミ、くすみを肌に作らせない新発想の美白成分。
ハイドロキノン 最近まで医薬品としてしか処方されなかった美白成分。漂白作用は強力で、現在最も美白効果の高い成分と言えます。成分が不安定な為、少しの成分バランスの変化で強い刺激が生まれます。使用方法と濃度の配分を間違えると肌に悪い影響を与えてしまうので、注意が必要です。
ロドデノール カネボウ開発の独自成分。漂白作用は強力で、美白化粧品による白斑症状で問題になった成分。既に同じ成分を配合した美白化粧品は存在しないでしょう。
ピュールブラン 三省製薬の独自成分。桑黄抽出液、ビタミンC、甘草由来のリキリチンが主成分。シミを作らせないタイプの美白成分。
ライスパワーエキスNO11 白米を発酵、熟成させた美白成分。保湿効果にも優れる。シミを作らせないタイプの美白成分。
トレチノイン 日本では医師の処方が必要で化粧品への配合が出来ない美白成分。ビタミンCの誘導体でシミを消すタイプの美白成分。
コウジ酸 コウジに含まれる発酵代謝成分。チロシナーゼに働きかけメラニン生成を抑える。人気の成分だったが、2003年に厚生労働省が発がん性の危険ありと通達をだしたことから現在は使用されていない。
グルタチオン 3つのアミノ酸からなる成分。メラニン生成を抑制するが医薬品である。
キウイエキス 美白効果のある食べ物として有名なキウイから抽出した成分。ビタミンC、タンニンが豊富。
エイジツエキス バラ科のノイバラから抽出した成分。リコピン、フラボノイド、ビタミンを多く含む美白成分。
マグノリグナン 白モクレンの皮である厚朴から抽出した美白成分。チロシナーゼの活性を抑制することにより、メラニン生成を抑制する。
グラブリジン 甘草由来の成分。消炎作用でも有名で、肌の炎症を抑える働きもある。
ダイズエキス、イソフラボン 活性酸素の還元作用があり、美白成分としても有名。そのほかにもヒヨコ豆種子エキス、クミナム抽出液、マテ茶エキス黄山薬、アカモクエキスなどがあります。

厚生労働省が認可している美白成分

厚生労働省が効果を認めている美白成分。医薬部外品として化粧品に配合されます。
成分名 効果
アルブチン 厚生労働省認可の美白成分。コケモモ、梨、ウワウルシ等の植物に含まれる天然の美白成分。人工的に合成されたものも存在。アンプルールに配合されている。
エラグ酸 ストロベリー、クランベリー、ラズベリーなどに含まれる天然成分。抗酸化力が高くメラニンの生成を阻害します。
ビタミンC誘導体 キウイやレモンに豊富。抗酸化作用が強く、ポピュラーな美白成分。
カモミラET 花王の独自成分。キク科のハーブであるカミツレ(カモミール)から抽出。メラニン生成の信号を発するエンドセリンの情報伝達を阻害する。
プラセンタエキス 主に馬の胎盤から抽出される成分。活性酸素の活動を抑え、メラニン生成を抑制する美白成分。
トラネキサム酸 アミノ酸による合成成分。止血剤としても用いられる。顔のシミの一種である肝斑への効果が確認されている。
リノール酸 必須脂肪酸のひとつ。植物油に多く、特にベニバナ油、コーン油に多い。チロシナーゼの分解を促進する作用が美白効果として認められている。
ルシノール POLA開発の独自成分。メラニン生成の要因である、チロシンとチロシナーゼの合体を阻害する。その為メラニン生成を阻害する。
t−AMCHA 資生堂の独自成分。美白だけでなく、肌荒れにも効果のある成分。メラニン生成を伝達する物質プロスタグランジンの生成を抑えることによる美白効果。タンパク質分解酵素であるプラスミンの活性を抑え肌荒れを防止。

ロドデノールの一件で厚生労働省が認可した美白成分も100%の安心があるとは言い切れなくなりました。
※ロドデノールに限っては動物実験での美白効果の確認しか行われていませんでした。

美白成分を開発した会社の化粧品に対する想いや美白化粧品を開発するまでの工程までしっかりと確認して、自分たちで美白効果と肌に与える影響を考える時代になってきたのかもしれませんね。